コスタリカ人に愛されているEMって何?

皆さんはEMという言葉を聞いたことがありますか?
EMは有用微生物群と言われ、有用な微生物 のみを集めた微生物資材です。今から30数年前に日本で生まれた技術が、今では世界100か国 以上で製造され使用されています。当初は農業用のみに開発された技術ですが、様々な経験と実績 から今では畜産や水産業、更には排水処理といった環境面にも使用されています。

ここ中米にあるコスタリカでも今から20年前にEMが導入され農業を始めに様々な分野で活躍しています。

では中米にあるコスタリカという国を聞いて皆さんは何をイメージされますか?

コスタリカといえば 小国で軍隊の無い国で有名ですが、生物多様性に富む国でもあり、映画でおなじみのジュラッシックパークはコスタリカのココ島が舞台になるほど大自然に満ちた国です。 そしてこの大自然を利用して数十年前から盛んになってきたエコーツーリズムという観光産業も盛んになって来ています。 しかし私が一番コスタリカ人に敬意を払うところは環境や自然をとても愛している人たちという点です。「エコー」とか「バイオ」、「持続性」「有機」更には「生物分解性製品」という言葉に強い関心を示すと同時に企業や様々な団体がゴミの分別を始めとし、カーボンニュートラル制度にも盛んに参加しています。たぶんコスタリカ人は日本人よりも環境に関心を持ていると断言できます。このような自然を愛するコスタリカ人にEMは受け入れ易い技術であり、愛される所以でもあります。

こんなコスタリカで何のためにEMが必要になってきたのか?

コスタリカではコーヒー、バナナが古くから栽培されてきましたが、熱帯気候特有の多雨、多湿の条件下大量の農薬が必要です。多雨、多湿になれば病原菌の活動も活発になるのは当然で、それに比例して農薬使用量も多くなってくるわけです。コスタリカは年間1ヘクタール当たり51.2㎏ ( 2011年 世界資源局 )の農薬が消費されていると指摘され、農場の周辺地域十もの健康被害や国土の25%を占める国立公園などの自然保護地区にもインパクトを与えているといわれ続けています。

生産性を落とすことなく、病害被害を抑えながら農薬使用量を減らしたいという困難な条件にEMが脚光を浴び、減農薬農業に貢献しています。

エコーツーリズムが環境汚染している?

コスタリカは恵まれた自然環境を生かしてエコーツーリズムが盛んで、多くの観光客が訪れます。しかし、多くの観光客が訪れるということはそれに伴い、環境へのインパクトがあることも事実です。例えばコスタリカでは下水処理施設も不十分である為に下水が十分に処理されないまま自然に放流され、環境汚染を引き起こしている実態が指摘されています。特に河川や海岸で病原菌性大腸菌が検出されたりし手問題視されています。また、レストランから出る食品残飯の処理も今までは養豚場に引き取られていましたが、残飯量が多く処理が追いついていきません。

そこでEMの出番です。

下水処理に生物処理の資材としてEMを活用してもらい、従来の処理施設をパワーアップしてもらい、法的基準値をクリアーし、環境への影響を抑えています。

食品残飯はEMを使用してもらうことによって分解を促進し、悪臭やハエの発生を軽減し、質の良いコンポストをホテルで製造してもらい、出来たコンポストは周辺住民に配布し、植林事業などに循環利用されています。

以上のように水処理や残飯処理以外にもホテルのルームメンテナンスやトイレなどの清掃にアロマを加えたEMを使用してもらうことにより、塩素系や化学系の清掃製品使用を削減して自然に優しいホテルのあり方を提案しています。コスタリカ政府もこのような持続性のあるホテルに対してCST (  Certification for Sustainable Tourism= 持続性観光証明書 )を発行し、ホテルのフロントに従来のスター表示による(星マーク)ホテルランキングから緑の葉っぱ( 5つの緑の葉っぱ表示が最高ランキング)でホテルの持続性のレベルを表示するスタイルが一般化しています。このような持続性経営にもEMは一躍担っています。